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たつのおとしご会(演劇部)

<輔仁会きっての馬鹿の集まり!? 学生時代から変わらぬ芝居への情熱>

馬鹿な、馬鹿な、馬鹿な仲間、何で馬鹿か。未だに学生時代と同じ、青春時代の夢を追って、そして半世紀前にやっていた芝居を還暦前後(最年長は古希をとうに過ぎている)になってもまだ浮かれてやっている。こんなサークルは輔仁会サークル多しといえどもないでしょう。まさに芝居馬鹿の集まりです。こんな馬鹿どもを造ったご先祖様は、今やご夫妻そろって芸術院会員の吉村昭、津村節子夫妻、それに故人となられましたがNHKのディレクター増澤常夫さん(昭27文)など。称して「たつのおとしご会」といいます。
演劇部OB会としては、現在名簿掲載の会員数384名、4年に1回の総会と名簿の発行等をやり、昨年創立50周年のお祝いをやりました。
一方15年前、草創期のメンバーが熟年世代になった時。何かこれから生きがいのあることを、みんな何か体が疼くものがあり、ああ、また芝居をやりたいなと思っていた時、学習院で「さくらを見る会」(現在のオール学習院の集い)が始まり、そこで芝居でもとお声がかかり、まさに渡りに船と、そして資金は吉村さん、増澤さんが出して、馬鹿に桜にお金と三拍子そろって芝居興業が始まったのでした。しかし学習院の記念会館正堂は芝居をやるには幕や照明などの設備が何もなく、全て持ち込みで1回に100万円ほどかかり、入場料も取れず経費的に行きづまり、現在のような入場料をいただき劇場での公演に踏み切りました。
それから15年、今年は15回記念公演となりました。その間に文化庁の芸術文化振興会からの助成、メセナ協会からの認定も受け、また珍しい活動で新聞にも何回か取り上げられるなど、それなりに社会的に認知されてきています。
今年は仏文科の主任教授で日本のフランス演劇の泰斗、そして演劇部の部長で我々をご指導いただいた故鈴木力衛先生の訳で、M・アシャールの名作「海賊」を5月27~29日、水天宮・日本橋劇場にて上演します。どうぞ皆様のご来場をお待ちしております。

たつのおとしご会代表/佐藤 修(昭31仏)