令和七年一月十四日、恒例の初句会が椿山荘において開催されました。出席者は二十二名、欠席投句五名、選者には常任の坊城俊樹先生(花鳥主宰S55経営)と特別選者に玉藻主宰の星野高士先生をお迎えしました。
お二方先生は高濱虚子の曾孫同士、桜友会会員であられます。会の初めに多田信子会長から学習院俳句会の今や七十年を超える歴史のあることなどお話がありました。
宴会場でのゆったりとした句会、松花堂弁当で新年を祝い富士を遠方に眺め佳い日を和やかに過ごしました。先生方から今年は高濱虚子生誕百五十年に当たること、星野先生より「高濱家は俳句一族で、天然記念物のような存在、歳時記への努力を惜しまなかった」とのお言葉がありました。
初句会兼題は「飾一切」
先生方の御句は、
坊城俊樹先生御句
初鴉鳴くや山河を讃へつつ
星野高士先生御句
待春の木の天辺に置く御空
最高得点賞
一尺の髭まだ動く飾海老
早坂洋子(39短大食品)
特別賞
待春や花の切手を文に貼り
中山紫苑(53短大家庭生活)
先生方の特選句は、
星野高士先生特選句
天 ほぼ青でちょっとだけ白初御空
小峯まりか (51英文)
地 淺草に短日廻す傘廻し
長谷川祥子(35英文)
坊城俊樹先生特選句
天 誰が袖の香こぼれくる初句会
神山妙子(42仏文)
地 輪飾を誇らしく児は自転車に
林なおみ (42数学)
学習院俳句会は超結社のまた結社に属さない方々の楽しい句会です。
毎月一回坊城俊樹先生(花鳥主宰・55経営)のご指導のもと対面句会を開催しています。
六月には目白構内巡りの吟行をいたします。会員の年齢層も幅広く、鳥取、宮城、北海道からの出席、欠席投句もあります。
俳句に興味をお持ちの桜友会会員、学習院生、常磐会、父母の皆様のご参加をお待ちしています。
お問合せは、佐貫幸子(43仏文)まで。
メールsachiko422@s9.dion.ne.jp