桜鎧会(アメリカンフットボール部)」カテゴリーアーカイブ

YEAR BOOK 2019 GENERALS

アメリカンフットボール部に期待する
学習院院長 内藤政武
学業を最重点に置くと同時に課外活動を重視する。これが勢いのある学習院の基本姿勢であると考えています。現在のところ文化活動もスポーツ活動も、活発に行われていると云うのが、私の実感であります。その中でとりわけアメリカンフットボール部の動きには注目しているところです。
現状は大きな目標に向かって、新しい監督のもと、現役の選手は必死に練習に取り組んでいると理解しています。私の執務する事務所の6階から練習風景を見降ろすことが出来ますので、時間が空けば眺めていますが、それは頼もしい限りです。監督の指示命令を眞執に受け止めてひたむきに、練習している姿が認められます。試合に対処する方針も作戦も変わって来たと聞いています。即、明日からの結果を出すのではなく、先を見据えた勝利を目指す姿は、頼もしい限りであります。
それに加えてOBの応援、支援も素晴らしいものがあります。強化のためには軍資金がどうしても必要だと思います。大勢のOBが一丸となって、学習院アメリカンフットボール部への募金が、指定寄付金として入金されています。大変な勢いです。大口入金は私のところに報告がなされますが、如何にOBが一丸となって現役の選手達に懸ける思いが大きいかが分かります。必ずやこのOBの思いは達成されなければいけないし、また現役諸君もそれに応えて、軍資金を無駄にしないよう、一層の努力をしなければならないと思います。現役とOBの勢いが一体となって総合力を発揮することを期待しています。
やはり試合には勝たなければいけません。これからのリーグ戦に連戦連勝を続ける、学習院大学アメリカンフットボール部の成果が現れる日が、待ち遠しく思われます。期待に応えて下さい。

桜鎧会の歩み

創部50周年を迎えて

当部は、昭和28年に故内山寿朗初代会長、現飯田亮名誉会長を中心に同好会として創部致しました。日本で馴染みのないス ポーツでしたので、創部当時の先輩方は防具を揃えたり、部員を集めたりと大変ご苦労されたと思います。
昭和31年に関東学生アメリカンフットボール連盟に加入させて頂きました。当時の連盟は六大学中心で行われており、学習院は7番目に加入させて頂きまし た。連盟加入と同時に甲南大学との定期戦も開始。昭和43年には、12年間負け続けた甲南戦に勝利して、その年に同好会から部に昇格しました。
フットボールはメンタルな部分と格闘技が半々くらいに必要なスポーツなので、格闘技的な要素を持つスポーツが、学習院の校風の中で育っていくかどうか心 配でしたが、平成に入り部員数も増え、100名を擁するクラブに成長致しました。
平成3年には2部全勝優勝、1部との入れ替え戦に出場致しました。その後、学生の運動部離れで部員数の減少、3部転落等もありましたが、3年前に2部に 復帰し、昨シーズンは部員数60名で、16年ぶりに甲南大学(現在関西1部校)に勝利、四大戦2位、リーグ戦2位という成績を残せました。
さてわが部は今年(2003)で創部50周年を迎えることが出来ました。平成15年2月15日、東京、椿山荘でご来賓、桜鎧会員、現役約400名の方々にお集まり頂 き、賑やかに50周年の式典を執り行う事ができました。
50周年を機に現役に望む事は、上位を目指すことはもちろんですが、学習院の綿々と続く教育方針の下、フットボールを通じて心身を鍛え、”たくましく心 豊かな人間” に成長して欲しいと思います。桜鎧会会員、現役共々、力を合わせて微力ではありますが、学習院の発展の一助になるように精進致す所存でござ います。皆様におかれましても、今後とも益々のご指導、ご声援をお願い申し上げます。