観光事業研究部OB・OG会では、令和6(2024)年12月1日(日)雲一つない快晴の空のもと、今年度の会員親睦イベントである貸切の都電で行く「新一万円札の顔を訪ねて」を開催しました。今回の参加者は、部分参加の方を含めて総勢33名。上は昭和33(1958)年卒業のOBから、下は現役の大学2年生部員2名まで、実に幅広い世代の関係者にお集まりいただきました。
午後2時前、出発地である都電・早稲田駅に「貸切」の電光表示を掲げた車両が入線すると、待ちかねていた参加者から歓声が上がりました。慌ただしく集合写真の撮影を終えるとすぐに発車。電車は「学習院下」電停をはじめ各駅に停車するものの扉は開かず、運転士から外部マイク「この電車は貸切です。ご乗車いただけません」の放送に若干の優越感すら覚えます。車窓を眺めながら旧交を温めていると30分弱の都電旅はあっという間に終了し飛鳥山駅に到着しました。
飛鳥山公園内にある渋沢史料館は、ちょうど他の団体も到着したところでやや混雑気味。幕末から明治・大正・昭和にかけて数多くの功績を挙げられた渋沢翁の足跡を辿り、そのバイタリティに圧倒された見学となりました。その後飛鳥山公園からの移動途中、区で運営する小型ケーブルカー「アスカルゴ」への乗車も、鉄軌道愛好者には気に入っていただけたようです。
お札と切手の博物館では、世界の紙幣や切手の展示のほか、紙幣印刷技術の体感などができるようになっています。紙幣の透かしは既に明治期から越前和紙職人の手によって施されており、また図柄を彫る技術は極めて特殊なことから、今でも担当者の氏名は一切明かされないといった話も聞くことができ、短いながらも貴重な時間を過ごすことができました。
夕方5時からは、王子駅近くの中華料理店「香香」での懇親会となりましたが、30数年ぶりの再会といった場面もあって、老若男女の交流は想像を上回る盛り上がりとなり、予定の時間を大きく上回ってお開きとなりました。多くの参加者から「今日は楽しかった」という言葉をいただき、運営スタッフ一同大変うれしく思っております。
観光事業研究部OB・OG会では、会員相互の親睦、卒業生と現役部員の交流を促進するため、今後もこのようなイベントを企画していきたいと考えておりますので、次回以降もお誘い合わせのうえぜひご参加ください。
学習院観光事業研究部OB・OG会
会長 日置岳人(昭和60年卒)