●第3日曜日はサッカー
毎月、第3日曜日は、中高第一グランドで、サッカーを楽しんでいます。若い卒業生から、60才過ぎの大先輩まで、皆でボールを蹴っています。
是非、いらして、昔を思い出して下さい。
昨年は、大学サッカー部創部50周年ということで、記念パーティ、記念試合を行ないました。51年目の今年から、新たな歴史を刻んで参ります。卒業生の皆様、何かとご協力願います。
・桜蹴会のホームページを開設しました。 http://www.gfc-ob.jp/
●一丸となって部の強化を目指す
学習院大学輔仁会サッカー部は、今年50周年を迎えました。この50年の間に、当サッカー部はいろいろと変遷をしてきました。
昭和30年代、大学スポーツ興隆の流れの中、強豪と呼ばれる大学と互角に渡り合った時期もありました。次第に大学の数も増え、またレベルの格差も広がり、我がサッカー部は束京都1部リーグ、そして2部リーグへと・・・。
一時、関東リーグへの昇格も果たしましたが、その後、また東京都3部まで降格という憂き目にも遭いました。
現在は曲がりなりにも、東京都1部に残留し、5シーズン目を迎えようとしています。
その間、400名余りの卒業生がサッカー部を巣立ち、後輩の指導や、シニアチームのメンバーとして、今でもサッカーに関わるOBは大勢います。
特に、甲南大学との定期戦にはOB同士の試合も行い、和気藹々の中にも、お互いに結構勝負にこだわり、皆いつも以上に頑張ってしまいます。
現役の強化としては、他大学のようなセレクション制度などを導入できない現状の中で初、中、高等科を含めたオール学習院サッカー部の強化に努めて行くことがこれからの桜蹴会の課題であると感じております。
●学習院サッカーを受け継ぐ者たちが取り組む姿勢はただ一つ。時代年代は違っても、変わらないのは「ベストを尽くす」こと。
学習院でのサッカーサークルの胎動は、戦後間もない昭和24年。新制大学が発足した年。サッカー部の前身である「サッカー同好会」設立の申請が村田經和氏(昭29独専)を中心に学校当局になされ認可。翌25年から部員が集まり、同好会としての活動が開始された。
昭和26年には、第2回目を迎えた「四大学運動競技大会」で、サッカーが正式種目に。学習院もプレイし、運動部セレクションでない学校では、一番の強さを誇った。
2年に及ぶ同好会時代に確実に実績をあげたサッカー同好会は、昭和27年に「学習院大学輔仁会サッカー部」として活動を開始。初代部長に、豊崎光衛教授が就任し、一貫したサッカー理論を流布した。現代に脈々と受け継がれる学習院サッカーの土台が固まった。
昭和28年、部としては初めての対外試合である「第1回全日本学生選手権大会」に参加。翌29年には「関東大学蹴球リーグ5部」に加盟し、部として本格的の活動を開始した。新規加盟後、サッカー部は怒涛の3年連続リーグ優勝。一気に3部昇格を果たした。3部に昇格後、昭和37年まで毎年ブロック優勝を成し遂げたサッカー部。この時期が、第1期の黄金時代であった。
昭和38年になると、関東のリーグ制が改変され7部制に。学習院は国士舘、順天堂、青山学院など強豪ひしめく第3部に残った。そして昭和43年に再びリーグ制が改変され、東都リーグ1部に加盟。関東大会に優勝するも、関東2部の入替戦で上智に惜敗。昇格は実現しなかった。
49~54年にかけては、東都2部に降格し、苦難の時期であったが、チーム強化が図られ、55年に7年ぶりの1部リーグ復帰。昭和60年にはリーグ優勝を果たした。そして、関東大会2位で入替戦に進出。慶應を2-1で下し、悲願の関東2部リーグ入りを成し遂げたのである。会場の西ヶ丘サッカー場には多くのOBが応援に駆けつけ、勝利の喜びを味わった。
2年にわたって関東2部で健闘したが、再び東都1部降格。創部40周年の平成4年には、13年ぶりに東都2部に降格してしまった。ところが、これで終わらなかった。
平成9年には東都2部リーグで、黒星なしの優勝をし、見事1部に復帰した。一進一退を繰り返しつつ、現役部員たちは活躍している。
サッカー部のOB会「桜蹴会」では、毎月第3日曜の昼間、中高グラウンドに有志で集まりサッカーを楽しんでいる。現役の合宿には若いOBも参加し、胸を貸す。また、甲南や成蹊とOB戦も行っている。
折しも今年は日韓共催でサッカー・ワールドカップが開催され、全国的にサッカー・フィーバーに沸いた。 各地のどの試合会場も大いに盛り上がり、サッカー文化が日本にも根付いたのではないだろうか。
学習院大学輔仁会サッカー部も今年、創部50周年を迎え、記念の催事が計画されている。今後とも初・中・高・大の一貫の取り組みで学習院のサッカーの伝統を継承し、活躍することを期待したい。「全体のレベルが上がった」とOBも認めるサッカー部。上位リーグを目指して、学習院の選手たちがベストプレイを繰り広げてくれるのが楽しみだ。