桜史会“ 第35回オール学習院の集い”に参加

「オール学習院の集い」が本年(令和5年4月16日)4年ぶりに開催されました。
桜史会では、酒入陽子氏(流通経済大学教授)による講演会を開催し『ある譜代大名の参勤交代~徳川綱吉側近、黒田直邦の残した記録から~』をテーマにお話を頂きました。
新発見された史料を元に、丹念な推察により江戸前中期に生きた黒田直邦という一人の人物像が、客観的情報と彼が著した『暇之記』という書物からありありと蘇る過程を当時の下館の風土誌的な記述や豊富な写真も交えて発表して頂きました。
まっさらな手付かずの史料を元に新しい歴史を紡いでゆくという、歴史研究の原点であり醍醐味をその検証過程を交えて一緒に体感できる貴重な場となりました。
また講演会後は懇親会も催され、コロナ禍を経た久々の再会を喜ぶ姿が各所で見られました。今回もOBOGや現役、桜史会役員の方々のご尽力により盛況に終了致しました。心より御礼申し上げます。  杉山洋介 記