観世会部創立65周年記念講演会・祝賀会開催

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平成27年2月14日、学習院大学内中央教育研究棟の国際会議場にて観世会部創立65周年記念講演会が開催され、OB・OG及び現役生合わせて63名が出席しました。

過去の講演会は、観世会部OBやOGへ講師をお願いしていましたが、創立65周年ということで学習院女子大学国際文化交流学部長の伊藤守幸教授、観世会部の初代師範を務められていた観世流能楽師の藤波重和師へお願いを致しました。

伊藤教授には「平安文学と謡曲の関係について」と題して「古今和歌集」や「大和物語」の姨捨伝説と謡曲「姨捨」の関係などを、また、藤波師には戦前の観世能楽堂にまつわるお話を中心に能楽界の裏話を交えて、それぞれご講演頂きました。どちらのご講演も65周年記念講演会に相応しい内容となりました。

講演会の後、場所を同じフロアーの目白倶楽部「松本楼」へ移し祝賀会を行いました。OB会長の挨拶の後、来賓の内藤桜友会会長、永井前学習院女子大学長、数土法学部教授(観世会部顧問)、今井現観世会部師範からご祝辞を頂き、祝賀会が開始されました。

各OB能楽師の観世会部入部の経緯の披露や、またこの4月からOBとなる4名の4年生の紹介などで盛り上がり、楽しいひと時を過ごすことができました。

祝賀会の最後は観世会部恒例となっています謡曲「高砂」の一節である千秋楽を今井師範の地頭にて全員で謡い、中締めとなりました。